「絶歌」を読んでみて
こんにちは!なぎさです!
各種、試験もひと段落しました。
職場の先輩に借りたまま、ずっと読んでいなかった「絶歌」を読みました。
出典:https://amazon.co.jp
何年か前にこの本が出版社されると聞いた時は「少年A」も「出版社」も、「気でも狂ったのか」と思っていました。
本を読んで噂から聞いていたことが確信しに変わりました。
やはり彼は「病気」なのだと。
報道では、「母親が異常なほど少年Aを厳しくしつけた」とか、「祖母の死が原因で、少年Aは暴走して行った」と言われていました。
世の中には両親に厳しくしつけられる人は山程いるのだし、愛する肉親を思春期に亡くす人は大勢いるわけで。
これらの人々が、育った環境や肉親の死を乗り越えられず、いちいちとち狂ったサイコパスに変貌していたら、キリがない。
少年Aは生まれつき病気だったんだろう。
文章力もあり、IQも高い。
振り返ってこれだけ小説家の様に、遠回しの表現で自分を客観視できる人間が、
傷ついた人の痛みや、その事件によって人生を狂わせるであろう家族の痛みを、想像できない。
時間が経てば自己分析できるのに、犯行時はわけのわからない理由で「殺しの理由」を正当化してしまっているのです。
医療少年院を出た後の少年Aは、保護観察官や身元引き受け人のサポート受け、
仕事を見つけ、居場所や職場を転々としながら、人との関わり合いの中で、
「生きることの尊さ」を知ったようです。
あとがきでは、自分が殺めてしまった淳くんや彩花さん、遺族の方への贖罪の念を語っていました。

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