なぎさの【ど根性】シンママライフ

シングルマザー歴13年のなぎさのリアル体験記

感情のジェットコースター!夕子さんの話

こんにちは!なぎさです!



私は普段穏やかで、めったに怒ったりしないのですが、今日は久々にキレかかりました。



いつも私や他の女性スタッフをつかまえて、



「◯◯ちゃん、今日もカワイイ!あれ、髪切った!?染めた?良い色じゃ〜ん!」



「◯◯さんて、鼻も高いし、とっても美人じゃない、絶対再婚できるわよ!」



「◯◯さん、若いし、カワイイ!も〜、みんなのアイドル!」



とわざとらしくおだててくれる、患者の夕子さん(仮名)。



夕子さんは、主病が統合失調症なんですが、とにかく一日の感情の変化が激しい。



まさにジェットコースター。



さっきまで泣きながら、




「ストーカーされています。どうか助けてください!お願いします!お願いします!」




と言っていたかと思いきや、次の瞬間には上機嫌になり、ケラケラ笑っている(誰とも喋っていないのに)。





今日は昼間暖かく、1階オフィスが暑くなってしまったので、上司が暖房から送風に切り替えていました。




すると午後、夕子さんがこわばった表情で、「なぎさちゃん、ちょっと来て」




と言い、医事課の空調のパネルを覗きこんで、




「今、何度になってる?」と怒っていました。




「何度と言うか、今送風モードです。」




と、私が言うと、「寒いから温度上げてもらえます?」と夕子さんは言います。




私は「いいですよ。」と言って暖房にしようとしましたが、1階全体が送風モードになってしまっていて、すぐに切り変わる感じじゃなかったんです。




「ちょっとやり方わからないんで、後で課長に聞いておきますね!(上司はランチ中でした)」




と笑顔で言いました。




でも夕子さんは、自分のフロアでも自身の主張を通すあまり浮いてしまい、毎日レクリエーションにも参加せず、関係ない人々を巻き込んで受付前で過ごすくらいの人です。




簡単には許してくれません。




「あなた、そんなこともできないんですか?




そういう大事なことはちゃんと上司に教わって、できるようにしておきなさいよ。




仕事を何だと思っているの?」




と言ってきました。




働いてもいない夕子さんに言われたくはありません。




それに患者さんの個々の要望を聞くのは、私の仕事ではありません(夕子さんにはスタッフは皆同じに見えてしまうのでしょう。とうてい分かりようもないでしょうが)。




私の仕事は、医事にまつわる仕事全般と外来患者さんのお会計です。




自分の決められたフロアで、一日中院内で過ごすタイプの夕子さんのお世話は、ケースワーカー、精神保健福祉士、看護師などのフロアスタッフのお仕事です。




なので、はっきり言いました。




「本来受付前は、夕子さんの過ごすところではありません。



寒いなら、ご自分のフロアにお戻りください」と。




夕子さんは、無表情なまま、無言で去りました。